アブストラクト（36巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Annuloaortic ectasiaに対する治療 ―Cabrol手術5例の経験― |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 多胡護, 中山頼和, 入江博之, 内田發三, 妹尾嘉昌, 寺本滋 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 岡山大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 36 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 931-934 |
| Year/Month ： | 1988 / 6 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | Annuloaortic ectasia〔AAE〕に対する手術法は多くの工夫がなされており, Bentall手術がひろく行われてきているが, 1981年にCabrolは弁付人工血管に加え, 冠動脈吻合に中口径の人工血管を用いる方法を発表した. 最近われわれは5例のCabrol手術を経験し, いずれも良好な結果を得たので報告する. 昭和56年10月から昭和60年12月までに5例のAAEに対してCabrol手術を行った. 年齢は25歳～57歳(平均40歳), 男性3例, 女性2例で, 3例がマルファン症候群に伴うAAEであった. 再手術例が2例あり1例は10年前に上行大動脈置換と大動脈弁置換術を受け, 1例は6年前にBentall手術を受けていた. 5例とも術後経過は順調で, 術後の造影では冠状動脈への血流は良好であった. Cabrol法はBentall法に比べて手技上冠動脈吻合が容易で, 術後出血も少ない手術法であり, 今後も症例を増やしていくとともに, 長期の観察を行っていく予定である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | マルファン症候群, Annuloaortic ectasia, Bentall手術, Cabrol手術 |
