| Title ： |
大動脈浸潤肺癌に対する大動脈合併切除 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
徳田均, 和久宗明, 小山明, 安野博, 守純一*, 羽田圓城** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
結核予防会結核研究所附属病院第1外科, *結核予防会保生園病院第1外科, **三井記念病院呼吸器センター外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
36 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
947-954 |
| Year/Month ： |
1988 / 6 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
大動脈浸潤を伴う原発性肺癌3例に対し大動脈合併切除を行った. 第1, 2例は左鎖骨下動脈－大腿動脈間に人工血管による一時的バイパスを造設し大動脈を完全遮断して行い, 第3例は鉗子によるside clamp下に行った. いずれも根治的切除を行い得た. 大動脈欠損部はDacron patchで補填した. 術中術後とも合併症なく全例順調に経過した. 予後は第1例が5年5ヵ月の現在再発なく健在で, 本邦報告例中の最長生存例であり, 大動脈浸潤肺癌においても合併切除によって治癒が得られる可能性を示唆している. 第2例は2年8ヵ月で胃癌死, 第3例は9ヵ月で局所再発にて死亡した. 一時的バイパス造設下の大動脈合併切除は安全性, 根治性のいずれにも優れた術式であり, 一定の適応下に大動脈浸潤肺癌の治療成績向上に途を開くものである. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈浸潤肺癌, 大動脈合併切除, 一時的バイパス |
