アブストラクト(36巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : DeBakey I型解離性大動脈瘤に対するNew Wheat手術の経験
Subtitle : 症例
Authors : 岩瀬和裕, 大西健二, 小林順二郎, 応海咲哉, 小林芳夫
Authors(kana) :
Organization : 大阪府立病院心臓センター
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 36
Number : 6
Page : 998-1002
Year/Month : 1988 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 大動脈弁置換を必要とする上行大動脈瘤の手術法として, 従来の独立置換法においては残存上行大動脈壁からの瘤再発の可能性があることから, 現在本邦ではcomposite graft法が多く行われている. しかし1981年に発表されたNew Wheat手術は, 独立置換法とcomposite graft法の利点を併せ持った手術法であり, composite graft法と同様人工血管近位側吻合を良好な視野で行うことができ, 大動脈壁によるwrappingにより同部からの出血コントロールも容易であり, 冠動脈再建に伴うトラブルとは無縁である. 最も懸念される瘤再発に関しても, 最近の報告では心配ないものと考えられる. 本手術法は過去本邦においては報告例がないが, 最近われわれは本手術法を施行し良好な結果を得たので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 大動脈弁置換を必要とする上行大動脈瘤の手術は, Wheat手術1)を中心とする独立置換法と, Bentall手術2)を中心とするcomposite graft法に大別される.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : DeBakey I型解離性大動脈瘤, 独立置換法, New Wheat手術
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