| Title ： |
僧帽弁位St. Jude Medical弁血栓弁の2症例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
横手祐二, 田村文彦, 許俊鋭, 高本真一, 尾本良三 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
埼玉医科大学第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
36 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
1027-1031 |
| Year/Month ： |
1988 / 6 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
SJM弁によるMVR95例において, 2例(0.9%/pt. year)に血栓弁による人工弁機能不全を経験した. 症例1はMVR後21ヵ月目に急激な肺水腫に陥り緊急手術が必要であった. 両弁葉は血栓によりほぼ閉鎖位に固定されていた. 症例2はMVR後22ヵ月目に心不全症状出現し, 断層心エコーcine fluoroscopyで一弁葉の閉鎖位固定が疑われ, ドプラ断層法・連続波ドプラ法で人工弁通過血流の方向・速度異常が確認された. 両症例ともワーファリン投与を受けていた. 心房細動・左房拡大による血流うっ滞や乱流が, 不十分な抗凝固療法とともに血栓形成を促すと考えられる. 非観血的診断法としてドプラ断層法・連続波ドプラ法は有力な手段であった. SJM血栓弁に対しては速やかな再弁置換が必要である. Pyrolytic Carbonの二葉ディスク弁であるSt. Jude Medical弁(SJM弁)は, 血行動態・抗血栓性に優れていることがin vitroで確認され, 臨床応用においても, その早期成績は良好であると報告されている. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
SJM弁, 血栓弁, ドプラ断層法, 連続波ドプラ法, 再弁置換 |
