| Title ： |
肺癌肺全摘術における肺気量の変化が, 熱色素希釈法による肺血管外水分量測定値に及ぼす影響 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
佐久間勉, 磯上勝彦, 斎藤秀行, 小野貞文, 相良勇三, 大貫恭正, 小池加保児, 大久田和弘, 新田澄郎, 仲田祐 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東北大学抗酸菌病研究所外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
36 |
| Number ： |
7 |
| Page ： |
1039-1043 |
| Year/Month ： |
1988 / 7 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
肺癌に対し肺全摘術を施行した7名を対象に, 手術前の一側肺動脈閉塞試験時, 及び術後21日以降に, 熱色素希稀法による肺血管外水分量測定と肺機能検査を施行して次の結論を得た. 1)一側肺動脈閉塞前の肺血管外水分量(両側肺血管外水分量)は6.0±1.2ml/kg(Mean±SD), 閉塞中の肺血管外水分量(健側肺血管外水分量)は4.2±0.9ml/kg, 術後21日以降の肺血管外水分量(残存肺血管外水分量)は4.3±0. 9ml/kgで, 閉塞前に比し閉塞中及び術後21日以降で有意に減少した(p<0.01). 健側肺血管外水分量は残存肺血管外水分量と良い直線相関(r=0.72, y=0.8x+1.0)を示した. 2)手術前後における機能的残気量は2.90±0.56lから1.99±0.34lに減少し, 肺血管外水分量と機能的残気量の減少度は良い直線相関(r=0.88, y=0.54x+30)を示した. 3)熱色素希釈法による肺血管外水分量は肺気量の減少を反映し, 一側肺動脈閉塞中の肺血管外水分量は, 肺全摘術後の肺気量変化の指標となる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
肺血管外水分量, 肺全摘術, 一側肺動脈閉塞試験, 肺気量 |
