アブストラクト（36巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 左室心尖部起源非虚血性心室性頻拍の外科治療の検討 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 三崎拓郎, 岩喬, 向井恵一, 渡辺剛, 松永康弘, 坪田誠, 九沢豊, 品川誠 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 金沢大学医学部第1外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 36 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1245-1249 |
| Year/Month ： | 1988 / 8 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 1978年2月より1987年4月までに27例の非虚血性心室性頻拍に対し電気生理学的検査下に外科治療を行った. 今回は心表面マッピングで最早期興奮部位が左室心尖部に存在した9例を対象として検討した. 平均年齢22.9歳, 全例男性で, カテーテル心内膜マッピング所見より2群に分けられた. 6例は頻拍の起源は左室心尖部自由壁に存在し, 残りの2例は左心室中隔に存在した. 後者の特徴は頻拍中に, His束電位記録部で心室中隔からの逆伝導スパイクが出現することであった. 用いた術式は, 心尖部の心筋切開と冷凍凝固の併用療法であった. 中隔起源の1例でカテーテル電気焼灼を追加したが, 9例全例で心室性頻拍の根治に成功した. 遠隔死は無く, 最長4年5ヵ月, 平均2年1ヵ月の現在抗不整脈剤より完全に解放され正常生活を送っている. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 非虚血性心室性頻拍, 冷凍凝固, 左室心尖部 |
