アブストラクト（36巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 右胃大網動脈を用いた冠状動脈バイパス手術 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 須磨久善, 福本仁志, 武内郭郎 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 大阪医科大学胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 36 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1347-1351 |
| Year/Month ： | 1988 / 8 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 胃大弯側より遊離した右胃大網動脈(GEA)をin-situ positionで使用して3例に冠状動脈バイパス手術を施行した. 症例は54歳女性, 54歳女性, 37歳男性で前2例は再手術例であった. 前2例にはGEAを前下行枝へ, 第3例にはGEAを右冠状動脈へ吻合した. 3例ともに大伏在静脈グラフトあるいは内胸動脈グラフトを併用して2～3枝バイパスを行った. 全例術中心筋梗塞は発生せず, 狭心痛は消失し社会復帰した. 術後1ヵ月の造影検査によりGEA 3本すべての良好な開存を認めた. 以上の経験から, GEAは冠状動脈バイパスグラフトとしての適性を備えており, 内胸動脈に次ぐ第2の動脈系グラフトとして使用可能であると考える. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | ACバイパス術, バイパスグラフト, 内胸動脈グラフト, 胃大網動脈グラフト, 虚血性心疾患 |
