| Title ： |
ACバイパス術を施行せる幼児ファロー四徴症の1例 ―術後9年の遠隔予後― |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
開沼康博, 長井靖夫* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
いわき市立総合磐城共立病院心臓血管外科, *いわき市立総合磐城共立病院小児科(循環器) |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
36 |
| Number ： |
8 |
| Page ： |
1362-1368 |
| Year/Month ： |
1988 / 8 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
肺動脈弁下部心室中隔欠損型ファロー四徴症に左単冠状動脈を合併し, その右分枝が右室流出路を横走する1歳8ヵ月の幼児に対し, 心室中隔欠損パッチ閉鎖・肺動脈弁輪を越える心室流出路パッチ形成及び切離結紮せる冠状動脈右分枝末梢側への自家大伏在静脈を用いた大動脈冠状動脈バイパス術(ACバイパス術)を施行し良好な結果を得た. 術後1年目の心カテーテル検査にてACバイパスグラフトの開存が確認され, 圧測定及び造影により循環動態の改善が認められた. 術後6年目に施行したタリウム-201心筋シンチグラフィーにて心筋虚血は認められなかった. 現在術後9年1ヵ月経過したが元気に日常生活を過している. ファロー四徴症に伴う冠状動脈走行異常で右室流出路を横走する形態の症例頻度は2%前後と報告されており1)2), 比較的まれな合併奇形である. また肺動脈弁下部心室中隔欠損を伴う頻度は5～10%との報告がある3)4). |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
ファロー四徴症, 弁下部心室中隔欠損, 右気流出路パッチ形成, 冠状動脈走行異常, 幼児期ACバイパス術 |
