アブストラクト（36巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 胸腔内迷走神経由来の縦隔神経鞘腫の4手術例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 吉田和彦*,***, 中川健*, 松原敏樹*, 木下巌*, 翁秀岳**, 土屋永寿** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *癌研究会付属病院外科, **癌研究会研究所病理, ***東京慈恵会医科大学第1外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 36 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1408-1412 |
| Year/Month ： | 1988 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 4例の胸腔内迷走神経由来縦隔神経鞘腫を経験したので, 本邦報告例18例の文献的考察を加えて報告した. 当科症例の平均年齢は51.2歳(27～68歳), 男女比は2：2, 発見の動機は3例が胸部異常陰影, 1例が咳であった. 3例には迷走神経を含めた摘出術が施行され, 2例に嗄声が出現した. 1980年代に経験した2例は前2例の経験を加え, CTscanにより高度な質的術前診断が可能であった. 縦隔の神経原性腫瘍としては後縦隔に位置する肋間神経, 交感神経由来のものが多く, 中縦隔に位置する迷走神経由来のものはまれである. 当科において経験した4例の胸腔内迷走神経由来の神経原性腫瘍を, 若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」症例1：K.Y. 43歳, 男性, 会社員 主訴：胸部異常陰影の指摘 家族歴, 既往歴：特記すべきものはない 現病歴：1969年8月集団検診にて胸部異常陰影を指摘されたが放置していた. 1973年12月集団検診にて再指摘され, 手術を勧められた. 1974年3月手術目的にて当科入院となる. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 神経鞘腫, 迷走神経, 縦隔腫瘍 |
