Title : |
複雑心奇形に対するFontan型手術の術後管理 |
Subtitle : |
原著 |
Authors : |
福井聖**, 日月裕, 岡田俊樹, 武澤純, 妙中信之, 吉矢生人, 西垣恭一*, 松田暉*, 川島康生* |
Authors(kana) : |
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Organization : |
大阪大学医学部附属病院集中治療部, *大阪大学医学部附属病院第1外科, **西宮市立中央病院麻酔科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
36 |
Number : |
9 |
Page : |
1967-1971 |
Year/Month : |
1988 / 9 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
Fontan型手術症例9例における術後管理, 術後合併症について検討した. 手術後2ヵ月以内に2例が死亡した. Fontan型手術では, 適正な心拍出量(CO)を維持するために中心静脈圧(CVP)を高く保つことが必要となることが多い. しかし, 術後のCVPが16mmHg以上であった4例中4例に肝障害, 3例に胸水貯留がみられた. CVPを下げるために肺血管抵抗(PVR), 左房圧(LAP)を可及的に低く保つ必要がある. PVRを下げるために, イソプロテレノールが有効であった症例, 及び陽圧呼吸から自発呼吸への離脱が有効であった症例がそれぞれ3例あった. またIABPを用いた1例では, LAP及びCVPが低下しCOは増加した. カテコールアミンとしてイソプロテレノールが望ましい. 人工呼吸器からの離脱はできるだけ早期に行うのがよい. LAPの高い症例にはIABPを試みるべきである. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
複雑心奇形, Fontan型手術, 術後管理, 肺血管抵抗 |