アブストラクト(36巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 術中超音波検査による解離性大動脈瘤の画像診断 |
---|---|
Subtitle : | 原著 |
Authors : | 小藤田敬介, 福島鼎, 木村壮介, 大原務, 武彰, 堀見博之, 長谷川嗣夫 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 自治医科大学胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 36 |
Number : | 9 |
Page : | 2068-2072 |
Year/Month : | 1988 / 9 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 解離性大動脈瘤に対し術中超音波検査による検討を行った. 対象は1984年4月から1986年10月までに経験した解離性大動脈瘤10例で, Stanford分類A型解離7例, Stanford分類B型解離3例である. 3種類の超音波診断装置と探触子を用いたが, 得られた画像には, 臨床的に有為な差は認められなかった. entryはA型解離の4例とB型解離の2例で確認できた. A型解離の3例とB型解離の2例では偽腔内血栓が認められた. 上行大動脈と下行大動脈では, 解離の状態, 真腔, 偽腔の位置関係, entryの位置, 偽腔内の血栓までを明確に描出でき, 手術方針の決定に有効であった. 弓部大動脈の検査に関しては今後の検討が必要である. 術中超音波検査が信頼できる検査法であることが確認できたことから, A型急性解離では術前の検査を簡略化することによって, 治療成績が向上する可能性がある. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 術中超音波検査, 解離性大動脈瘤, entryの位置, 解離の状態 |