アブストラクト（36巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 多次手術で根治を得たTaussig-Bing奇型・大動脈縮窄複合の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 林辺義人, 田中淳, 細田泰之 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 順天堂大学医学部胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 36 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 2122-2125 |
| Year/Month ： | 1988 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 3歳・男児のTaussig-Bing奇型・大動脈縮窄複合に対し, 日齢21日目にバルーン心房中隔欠損作製術（BAS）を, 生後2カ月時に鎖骨下動脈フラップ法による大動脈縮窄解除術・PDA結紮術・肺動脈絞扼術を, 1歳7カ月時に直視下心房中隔切除術を施行後, 今回Mustard手術と経肺動脈的VSD閉鎖からなるHigh tower法による根治術を行い良好な結果を得たので報告する. Taussig-Bing奇型は1949年, Taussig及びBing1)により最初に報告されて以来, 診断技術の進歩に伴い, その報告例も増加しているが, 今なおまれな疾患である. 今回, われわれは大動脈縮窄複合を合併した本症に対して, 2回の姑息手術の後に, Mustard手術と経肺動脈的VSD閉鎖からなる機能的根治術を施行し, 多次手術による成功を得たので若干の文献的考察を加え報告する. 症例 症例：3歳・男児 主訴：チアノーゼ・多呼吸 家族歴・既往歴：特記すべきことなし |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | Taussig-Bing奇型, 大動脈縮窄複合, High tower法, 多次手術 |
