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26歳女性に対し, 齲歯由来のα-streptococcusによる僧帽弁のnative valve endocarditis, 心不全の診断の下に緊急僧帽弁置換術（Ionescu-Shiley弁）を施行した. 術後経過は順調であったが術後17日目に突然洞性頻脈となり心エコー図で人工弁離脱が判明したため即刻再僧帽弁置換術（Ionescu-Shiley弁）を施行した. しかし再手術後2日目に動脈血よりCandida albicansを検出し, 更に19日目, 29日目と三度動静脈血よりCandida albicansを検出したため抗真菌剤（MJR, 5-FC）の投与を開始した. 心エコー図で慎重に人工弁を観察したところ再手術後34日目, Ionescu-Shiley弁に異常エコーが出現したため, Candida albicansによるprosthetic valve endocarditisと診断, 翌日再再僧帽弁置換術（Bjork-Shiley弁）を施行した. なおIonescu-Shiley弁にはfungus ballが付着していた. 以後右眼動脈のfungal embolismを合併したが, 上記抗真菌剤にAmphoterisin Bを併用（副作用のため十分なtotal doseはえられなかった）し炎症反応も漸次改善, 再再手術後95日目退院した. |
