| Title ： |
心筋内pHモニター50例の臨床使用経験－多変量解析を用いた検討－ |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
益子健男, 佐々木達海, 堀越茂樹, 鈴木茂, 小机敏昭, 森田紀代造, 鈴木和彦, 若林研司, 太田喜義*, 新井達太 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東京慈恵会医科大学心臓外科, *国立小児病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
36 |
| Number ： |
10 |
| Page ： |
2163-2169 |
| Year/Month ： |
1988 / 10 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
虚血中の心筋保護状態を判定する1つの指標としての連続心筋内pHモニターの有用性に関し著者らは既にその実験結果について報告した. 今回はその実験結果を踏まえ, 1986年1月～1987年1月の間に行った開心術症例のうち50例にアンチモンpH電極を用いて術中心筋内pHを測定し, 心筋代謝及び術後血行動態との関連について検討した. その結果, 大動脈遮断中の心筋内pHの変化（大動脈遮断解除直前値－遮断前値：△pH）は術中の心筋障害を定量的に表す指標とされるCK-MB（術後24時間以内の最高値）及び術中の乳酸, ピルビン酸代謝をよく反映し, 術後血行動態（術後72時間以内のDOA総投与量）術後心電図変化とも有意な相関を示した. 更に, 術後昇圧剤使用量に関与する因子（術前の心係数：C.I, 左室駆出率：E.F, 心胸郭比：CTR, 術中の△pH, 大動脈遮断時間, pHの回復）について重回帰分析を行った結果, △pH, E.F, pH回復の3変数が術後DOA投与量の予測に有効であることが示された. 以上, アンチモンpH電極を臨床に試み若干の知見を得たのでその臨床使用経験について報告する. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
心筋内pH, 心筋保護, 術後血行動態, 心筋代謝, 多変量解析 |
