| Title ： |
僧帽弁置換術後Graft-Versus-Host Diseaseの1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
開沼康博, 九里孝雄* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
いわき市立総合磐城共立病院心臓血管外科, *いわき市立総合磐城共立病院外科(臨床免疫) |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
36 |
| Number ： |
10 |
| Page ： |
2290-2295 |
| Year/Month ： |
1988 / 10 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
僧帽弁置換術後10日目より腹満・顔面紅潮・発熱・白血球減少・肝障害の所見を呈した症例をGraft-Versus-Host Disease（GVHD）と疑診し, 白血球特にリンパ球の推移を観察しながら免疫抑制療法を施行した. 激症型に陥いることなく症状を寛解せしめえたことの意義を分析し移植免疫学的観点から次の結論を得た. 1)Lymphoid ResponseのEarly Lymphoid Proliferation（末梢血幼若型白血球などの増加）をとらえることにより早期診断が可能と思われる. 2)Aggressor Lymphocyte（Effector cell）ReactionのEarly Lymphocyte Infiltrationの時相なら免疫抑制療法が有効と思われる. 開心術後10～14日目ごろより腹部症状・紅斑・発熱・白血球減少症を主徴として発症し, 免疫不全・肝障害・腸管壊死などを併発して急速に増悪し死亡に至る病態が報告されている1)～4). 最近われわれは僧帽弁置換術後10日目より腹満・白血球減少, 顔面紅潮・発熱・肝障害を呈した症例をGraft-Versus-Host Disease（GVBD）と疑診し, 白血球特にリンパ球の推移を分析しながら治療し寛解せしめ得た. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
開心術後GVHD, 早期診断, Early Lymphoid Proliferation, Early Lymphocyte Infiltration Phase, 免疫抑制療法 |
