アブストラクト（36巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 心膜憩室3例を含む縦隔嚢胞性疾患31例の手術経験 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 薦田烈, 清水信義*, 寺本滋*, 小松原正吉*, 今脇節朗 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 香川医科大学第1外科, *岡山大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 36 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2465-2472 |
| Year/Month ： | 1988 / 11 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 最近10年間に, 縦隔嚢胞性疾患31例を経験し, そのうち先天性嚢胞は15例で, 心膜嚢胞5例, 心膜憩室3例, 気管支嚢胞5例, 食道嚢胞1例, 胃腸管嚢胞1例を切除した. 心膜嚢胞・憩室8例中3例はCephalad Recess of Azygos Vein（CRAzV）に発生していたが, 先天性嚢胞としては, 15例中6例が同部に発生しており, CRAzVは発生頻度の高い, 注目されるべき部位であると考えられ, 画像診断上同部に嚢胞性疾患が認められた場合, 心膜嚢胞・憩室と他の嚢胞との鑑別は重要となろう. 心膜憩室は比較的珍しいとされているが, 3例経験した. 34歳女性, CRAzVに4.5×4.5cm大の有茎性の憩室, 57歳女性, 上行大動脈前面に10×4.8×3.2cm大の広基性の憩室, 33歳男性, CRAzVに7×4×4cm大の有茎性の憩室であった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 心膜憩室, 心膜嚢胞, 縦隔嚢胞 |
