アブストラクト(36巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 冠状動脈肺動脈瘻-Coronary stealからみた外科治療の検討-
Subtitle : 原著
Authors : 小林亨, 吉野孝司, 松村龍一, 今川弘, 筆本由幸
Authors(kana) :
Organization : 大阪府立成人病センター循環動態診療科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 36
Number : 12
Page : 2550-2554
Year/Month : 1988 / 12
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 冠状動脈肺動脈瘻の3例に対し異常交通枝の結紮切離術を施行し, その内の2例において術前後に133Xe clearance法による局所心筋血流量の測定を行った. LAD領域とLCX領域における局所心筋血流量の比(RMBF-LAD/RMBF-LCX)は, 術前安静時では0.89及び0.98, 心房ペーシング時では0.96及び0.99であり, いずれも肺動脈との間に異常交通枝を有するLAD領域の局所心筋血流量がLCX領域の局所心筋血流量に比し減少していた. 術後RMBF-LAD/RMBF-LCXは, 安静時で1.00及び1.02, 心房ペーシング時で1.04及び1.09と正常化した. これらの成績は本症におけるcoronary stealの関与を局所心筋血流量の測定より示したものであり, また外科治療によりcoronary stealが消失したことを示したものである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 冠状動脈肺動脈瘻, coronary steal, 局所心筋血流量
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