| Title ： |
Manouguian法による二弁置換を必要とした活動期感染性心内膜炎の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
高原善治, 須藤義夫, 仲田勲生, 村山博和, 瀬崎登志彰, 中村常太郎 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
千葉県立心肺センター鶴舞病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
36 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
2641-2645 |
| Year/Month ： |
1988 / 12 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
大動脈弁輪部膿瘍を伴った活動期感染性心内膜炎例に対してManouguian法による二弁置換術を施行し救命し得たので報告する. 症例は37歳女性で入院時心臓超音波断層検査にてaortic-mitral valve continuityの膿瘍と両弁に疣贅を認めたために緊急手術を行った. 術中大動脈弁左右冠尖交連部に新たな膿瘍を認めた. 両弁を左房壁一部を含めて切除し, PTFE膜によるパッチを使用したManouguian法にて二弁置換術を施行した. 起因菌はstreptococcus viridanceで術後44日間ペニシリン剤の投与を行い, 術後8カ月まで再発, 弁周囲逆流を認めず良好な結果が得られている. 術前超音波断層検査は, 活動期感染性心内膜炎において疣贅の発見だけでなくaortic-mitral valve continuityの膿瘍の診断も可能であり, 手術法としてManouguian法は有効な方法と考えられる. 活動期感染性心内膜炎の手術成績は, 今だに満足すべきものは得られておらず, 術前の心不全, 感染の遺残や人工弁周囲逆流が問題となっている. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
活動期感染性心膜内炎, 超音波断層検査, 弁輪部膿瘍, Manouguian法, 二弁置換術 |
