アブストラクト(37巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | Taussig-Bing奇形成人例の1手術治験例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 福島靖典, 北村信夫, 大滝正己, 山口明満, 美濃地忠彦, 田村栄稔 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 国立大阪病院心臓血管外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 37 |
Number : | 1 |
Page : | 165-170 |
Year/Month : | 1989 / 1 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 小児開心術の進歩に伴い, Taussig-Bing奇形の手術例も多くなり, 多数例の集計も出されるようになった. しかし, 本疾患は幼少時より著明なチアノーゼ等重篤な症状を呈するため早期に外科治療が施行されることが多く手術症例も小児例がほとんどである. 今回われわれは41歳の成人例Taussig-Bing奇形に対し川島法による外科治療を施行し, 満足できる結果を得たので報告する. 症例は41歳女性で, 術中所見にてPSを伴ったTaussig-Bing奇形と診断, 川島法に右室流出路形成術を追加した心内修復術を施行した. Taussig-Bing奇形に対する様々な術式が考案されているが, 川島法は他法に比し手技が簡便で手術侵襲も少なく, 本症例のごとく心筋障害が進行していると考えられる成人症例では適切な術式と考えられた. 小児開心術の進歩に伴い, Taussig-Bing奇形の手術例も多くなり, 多数例の集計も出されるようになった. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | Taussig-Bing奇形, 成人例, 川島法 |