アブストラクト（37巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Sinusoidal-coronary artery communicationの著明な純型肺動脈閉鎖症の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 小澤勝男, 杉村修一郎, 入山正, 服部良信, 根木浩路, 中村肇 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 藤田学園保健衛生大学胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 37 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 186-190 |
| Year/Month ： | 1989 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 純型肺動脈閉鎖症（PA：IVS）の治療は, 右室形態に基づく種々の肺動脈弁裂開術と短絡手術の組み合わせが一般である. sinusoidalcoronary artery communication（SCAC）は, 右室低形成の症例で右室減圧手術後に冠動脈右室瘻として残り, これが新生児期の手術成績の悪い一因であるとの報告がある. 生後2カ月のSCACのあるPA：IVSで, 上行大動脈肺動脈幹シャントを作成したが, 6カ月後には, 右室圧が左室圧を陵駕し, SCACが進行していた. シャントを残し右室流出路を形成した6カ月後で, 両心室圧は等しくなり, 右室駆出率は改善し, SCACは消失していた. 心室間圧較差の減少, 右室駆出率の改善がSCACの消失に関与していると思われた. このような症例では, Fontan手術を初めから予定するような方法よりも, シャントと同時の, または早期の二期的な肺動脈弁裂開術が好ましい. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 純型肺動脈閉鎖症, 肺動脈弁裂開術, sinusoid, 冠動脈右室瘻, 右室低形成 |
