アブストラクト(37巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : ヒト心臓(正常心)における房室結節の局在-実体顕微鏡下微細解剖による所見-
Subtitle : 原著
Authors : 清水進
Authors(kana) :
Organization : 日赤医療センター心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 37
Number : 2
Page : 227-233
Year/Month : 1989 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : ヒト心臓の房室結節(Tawara)を実体顕微鏡下に微細解剖手技を用いて剖出した. 結節は右房底と右線維三角の間に心外面の構造としてある. 従来卵円形といわれているが扇状で扁平な組織塊として識別できる. 右房面より見た局在は, いわゆるKoch三角の前端(尖端)にあり局所解剖上常に一定の部位にあり, 個体により変動することはない. 冠状洞開口部は個体によりその位置が変動し, 結節局在の指標としては不適当である. 臨床上結節の局在は室中隔膜性部後下縁, 三尖弁中隔尖-中間尖(前尖)交連部, 中隔尖附着縁,Todaro索を指標としてほぼ正確に推定できる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 房室結節のマクロ解剖, Kochの三角, 冠状洞開口部, 三尖弁中隔尖線維輪・附着縁, Todaro索
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