アブストラクト（37巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 小児肺原発Benign fibrous histiocytomaの1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 沼田昭彦, 増田知重, 岡安健至, 橋本正人, 田辺達三 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 北海道大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 37 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 350-354 |
| Year/Month ： | 1989 / 2 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 最近著者らは, 小児において中間気管支幹に原発したBenign fibrous histiocytomaの1例を経験したが, 本邦ではいまだ報告例を他にみない. 症例は8歳の男子で, 反復する肺炎と胸部X線写真での異常陰影を主訴に来院し, 精査の結果, 中間気管支幹に直径約1cmの腫瘤を認め, これを内視鏡的に切除した. 切除部位の狭窄を残したまま経過していたが, 3年後閉塞性肺炎を疑わせる異常陰影の増大を認めたため, 右中下葉切除術を施行した. 中間気管支幹より縦隔側へ向かって直径約4cmの腫瘤を認め, 病理組織学的検査によって, fibroblast-like cellとhistiocyte-like cellからなるBenign fibrous histiocytomaと診断された. 術後20カ月経過した現在, 再発の徴候なく健常に日常生活に復帰している. 小児における肺原発腫瘍は非常にまれな疾患である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | Benign fibrous histiocytoma, 中間気管支幹, 小児 |
