Title : |
III, IV期胸腺腫の外科治療 |
Subtitle : |
原著 |
Authors : |
山下長司郎, 中村和夫, 岡田昌義, 石井昇, 太田稔明, 大保英文, 岡田聡*, 坪田紀明** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
神戸大学医学部第2外科, *神戸大学医学部病理部, **兵庫県立成人病センター胸部外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
37 |
Number : |
3 |
Page : |
391-395 |
Year/Month : |
1989 / 3 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
過去15年間に当外科で手術を行った胸腺腫は39例であったが, そのうち正岡らの言うIII, IV期に属する浸潤型は19例であった. われわれは従来より血管外科的手技を駆使し可及的に腫瘍を切除する方針をとってきたが, 今回特に大静脈(上大静脈, 左無名静脈)浸潤例, 播種例, 再手術例等高度進行例の手術成績を検討し以下の結論を得た. 1)肺や心嚢に浸潤がみられる症例では浸潤側縦隔肋膜や心嚢を大きく切開し十分な視野で播種病巣をくまなく検索し摘出することが大切である. 2)浸潤型胸腺腫のうちで大静脈浸潤を伴うものでも積極的に血行再建を行って完全切除が出来れば手術成績は良好である. 3)再発例に対しても腫瘍を可及的に切除することによりかなりの予後が期待できる. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
浸潤型胸腺腫, 血行再建術, 播種, 再手術 |