アブストラクト(37巻3号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 漏斗胸再手術の検討 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 笠置康, 和田寿郎, 中島秀嗣, 入江利明, 近藤和典, 池田豊秀 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京女子医科大学第1外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 37 |
Number : | 3 |
Page : | 540-545 |
Year/Month : | 1989 / 3 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 教室で施行した1,655例の胸郭変形疾患に対する外科治療のうち, 術後の変形等から再手術を行った症例は11例である. 漏斗胸再陥凹の原因は成長期に行った初回手術の不十分な肋軟骨切除が大きな要因を占めており, 特に胸骨翻転術の場合, 胸骨横断を低い部位で行った症例に多くみられる. このような症例では第1~第3肋軟骨, 肋骨は過成長により前方に突出し, 胸骨接合部は後方に向かう為に上胸部陥凹が著明となるのである. 再手術術式として胸骨翻転術に胸骨重畳法を加えることで, 肋軟骨再切除長の決定が容易となり, 上胸部陥凹に対して良好な術後形態が得られた. 更に著者らは, 全ての胸骨翻転術に遊離(無茎)胸骨翻転術を施行しているが, これまで施行した数多くの症例と, 再手術時に得た骨及び軟骨の組織学的検討からplastronの血行に関する問題は憂慮する必要はないと思われる. 教室では1978年2月より1986年8月の9年6カ月の間に1,655例の胸郭変形疾患に対する外科治療を施行した(表1). |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 漏斗胸, 再手術, 胸骨翻転術, 肋骨重畳法, 胸肋挙上術 |