アブストラクト(37巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 多発性先天性冠動脈肺動脈瘻閉鎖とCABGの同時手術の経験
Subtitle : 症例
Authors : 饗庭了, 石倉義弥, 小田桐重遠, 下川路正健, 鈴木和幸, 吉松博
Authors(kana) :
Organization : 産業医科大学第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 37
Number : 3
Page : 555-560
Year/Month : 1989 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 下壁心筋梗塞の59歳の男性において, 左冠動脈の前下行枝-肺動脈と回旋枝-肺動脈に瘻が認められ, 且つ冠動脈狭窄を伴って心筋梗塞を引き起こした症例に対して瘻閉鎖とCABGの同時手術を行い良好か結果を得た. 今後, 冠動脈造影の対象の高齢化に伴って, 現在までは報告の少ないこの合併が増加すると考えられるのでこの同時手術の際の問題点につき若干の考察を加え報告する. 選択的冠動脈造影が普及した昨今では先天性冠動脈瘻の報告も飛躍的に増え, これらに対する手術も一般的なものとなりつつある. 冠動脈瘻に冠動脈硬化性狭窄を伴った報告は比較的少なく, また心筋梗塞を合併したものの報告は更に少ない. 今回われわれは下壁心筋梗塞の59歳の男性において, 左冠動脈の前下行枝-肺動脈と回旋枝-肺動脈に瘻が認められ, 且つ冠動脈狭窄を伴って心筋梗塞を引き起こした症例に対して瘻閉鎖とCABGの同時手術を行ない良好な結果を得た.今後, 冠動脈造影の対象の高齢化に伴ってこの合併が増加すると考えられるのでこの同時手術の際の問題点につき若干の考察を加え報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 先天性冠動脈肺動脈瘻, 多発性, 冠動脈硬化症, 心筋梗塞, coronary steal現象
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