アブストラクト（37巻3号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 冠状動脈造影に伴う冠状動脈解離に対する緊急ACバイパス術－2症例の呈示及び文献的考察－ |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 樗木等, 伊藤翼, 夏秋正文, 渡辺健介*, 榎本栄*, 堀田圭一* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 佐賀医科大学胸部外科, *古賀病院外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 37 |
| Number ： | 3 |
| Page ： | 567-573 |
| Year/Month ： | 1989 / 3 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 冠状動脈造影（CAG）に伴う冠状動脈解離はまれとされているが, 近年CAG及び経皮的冠動脈形成術（PTCA）の普及に伴い注意を喚気されるべき問題である. 最近CAGに伴う冠状動脈解離を2例経験した. 1例はLCxに対するPTCA中のCAG後のLMT-LAD, LCxの解離,1例は狭心症に対するCAG中の正常冠動脈のRCAの解離であった. いずれも完全閉塞となり, 直ちに胸痛が出現し, 心電図上ST上昇を伴う循環不全がみられIABP使用下に緊急ACバイパスを施行した. 2例共に手術は成功したと思われたが, 1例をIABP挿入による左下肢虚血障害にて失った. 2例の臨床経過, 成因の検討, 及び文献的考察を含めて報告する. 冠状動脈造影（CAG）に伴う冠状動脈解離（Coronary Artery Dissection, CAD）は, 比較的まれとされているが, 最近かかる症例を2例経験し, 緊急ACバイパス術を施行した. 2症例を呈示すると共に, 病理学的成因の検討, 問題点及び文献的考察を含めて報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 冠状動脈解離, 冠状動脈造影, PTCA, 合併症, 緊急ACバイパス |
