アブストラクト（37巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 僧帽弁・三尖弁閉鎖不全を合併した高齢者Unroofed coronary sinusの1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 江郷洋一, 磯松幸尚, 黒沢博身**, 川名正敏*, 岩崎智彦*, 高橋早苗* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 佼成病院心臓血管外科, *佼成病院循環器内科, **東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器小児外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 37 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 755-759 |
| Year/Month ： | 1989 / 4 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 術前に診断し得た, 僧帽弁閉鎖不全, 三尖弁閉鎖不全を合併したUnroofed coronary sinusの1治験例を報告した. まれな本症は近年冠静脈洞の奇形として疾患概念の整理が行われている. 本例は従来左房冠静脈洞異常交通症といわれたものである. 手術は交通口の直接閉鎖, 人工弁による僧帽弁と三尖弁の置換術を行ったが, 本症において弁置換術を合わせ行った本邦最初の症例であると思われる. また, 術前より右心不全による二次性脾機能亢進症があり, pancytopeniaがみられた. 本症の分類, 病態, 診断, 手術法, 自然界, 合併異常につき考察を加え報告した. Unroofed coronary sinus1)は従来, 冠静脈洞心房中隔欠損症ともいわれ心房中隔欠損症（以下ASDと略す）の中ではまれな疾患である. 近年, 疾患概念の整理が行われ, 冠静脈洞の奇形の1つ2)として, 冠静脈洞型心房欠損症, 左房冠静脈洞異常交通症, 冠状脈洞欠損症を包含した疾患名3)と考えられるようになってきた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | unroofed coronary sinus, 人工弁置換, 脾機能亢進症 |
