アブストラクト(37巻4号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 解剖学的修正大血管位置異常症(SDL)の2治験例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 土田弘毅, 藤原直, 石原茂樹, 黒沢博身*, 今井康晴* |
Authors(kana) : | |
Organization : | 仙台循環器病センター外科, *東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器小児外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 37 |
Number : | 4 |
Page : | 760-765 |
Year/Month : | 1989 / 4 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | SDL型解剖学的修正大血管位置異常症の2治験例を報告した. 症例1は24歳男性で肺動脈弁下円錐, 右室流出路狭窄, 肺動脈弁狭窄, 心室中隔欠損(VSD), 卵円孔開存(PFO), 単冠状動脈を伴い右左短絡率42%, 症例2は1歳男児でVSD, 肺動脈弁下円錐を認め左右短絡率70%であった. 症例1はperimembranous infundibular VSD(サイズ2.5×2.5cm)のパッチ閉鎖及び右室流出路の異常筋群切除, 肺動脈弁交連切開, 卵円孔閉鎖, 症例2はinfundibular muscular VSD(サイズ1×2cm)のパッチ閉鎖を行った. 2症例とも術後5年を経過したが通常の日常生活を送っている. SDL型解剖学的修正大血管位置異常症では両側円錐, あるいは大動脈弁下円錐を有する例が大半であるが, 著者らの調べた限り, これらの2症例は肺動脈弁下円錐はあるが, 大動脈弁下円錐がなく僧帽弁大動脈弁線維性結合を有していた始めての外科治療例である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 修正大血管位置異常症, SDL |