| Title ： |
巨大な嚢状動脈瘤を合併した左冠状動脈・肺動脈瘻の1手術例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
渡辺泰徳*, 樗木等, 湊直樹, 桜井淳一, 夏秋正文, 伊藤翼 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
佐賀医科大学胸部外科, *虎の門病院循環器センター外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
37 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
1206-1210 |
| Year/Month ： |
1989 / 6 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
巨大な嚢状動脈瘤を伴う左冠状動脈・肺動脈瘻に対して, 完全体外循環下に瘻孔閉鎖及び動脈瘤を摘出し良好な結果を得た症例を経験したので報告する. 症例は67歳女性で胸痛及び連続性心雑音の精査治療目的で入院した. 冠状動脈造影にて左冠状動脈前下行枝より流入血管を出し肺動脈に流出する冠状動脈瘻と診断した. 巨大な嚢状動脈瘤を伴っていること及び負荷心電図にて虚血性の変化があることより手術適応と判断し手術を施行した. 術中冠状動脈瘻の血流測定を行い毎分約200mlの血流を認め, coronary stealが起こっていたことが推測された. 近年, 冠状動脈造影検査の普及とともに冠状動脈瘻が発見される機会が多くなっている. 今回われわれは巨大な嚢状動脈瘤を伴った冠状動脈瘻の手術例を経験し良好な結果を得たので, 文献的考察を含め報告する. 症例 症例：67歳, 女性 主訴：胸痛, 心雑音 現病歴：昭和47年に心雑音を指摘され, 昭和50年ごろより過労時や寒冷時などに時々胸痛を起こすようになった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
冠状動脈肺動脈瘻, 冠状動脈瘤, coronary steal |
