アブストラクト（37巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 二期的にFontan手術変法を行った純型肺動脈閉鎖症の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 川田博昭, 松田暉, 谷口和博, 三浦拓也, 萱谷太*, 川島康生 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 大阪大学医学部第1外科, *大阪大学医学部小児科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 37 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 1228-1232 |
| Year/Month ： | 1989 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 純型肺動脈閉鎖症（以下PPA）に対する二期的心内修復術に関しては, 右室の発育状態により, 種々の術式が施行されるが, その術式に関しては選択の余地がある. 症例は, 2カ月時, PPA, 動脈管開存, 三尖弁閉鎖不全, 心房中隔欠損と診断され, 生後3カ月でBrock手術, 10カ月時に左のBlalock-Taussig手術を施行した. 4歳8カ月時の心臓カテーテル検査で, 右室拡張末期容積は正常の50%で, 且つ, 三尖弁口が狭小であり, 5歳時にFontan手術変法を施行した. 術後食思不振が遷延したが, 術後2カ月の心臓カテーテル検査では, 心係数は2.60l/min/m2, 右房圧は14mmHg, と一応満足し得る血行動態を呈していた. 本症のdefinitive operationの選択について考察を加えた. 純型肺動脈閉鎖症（以下PPA）に対する手術成績は, 最近のProstaglandin-E1による管理や超音波検査を用いた新生児期や乳児期の診断, 更に手術術式の進歩により向上している1)2). |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 純型肺動脈閉鎖症, Fontan手術変法, 右室拡張末期容積, 三尖弁三輪径 |
