| Title ： |
術後重症両心不全に対する右心補助心臓とIABPによる両心補助の経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
清水健, 会田博, 坂本滋, 金戸善之, 白川尚哉, 豊田恒良 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
金沢医科大学胸部心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
37 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
1242-1246 |
| Year/Month ： |
1989 / 6 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
術前から重症両心不全を有する心疾患の開心術後の管理は困難でLOSと多臓器不全で失うことが多い. 心臓悪液質を伴う重症連合弁膜症で多弁置換術後の2症例と, 心室中隔欠損兼三尖弁閉鎖不全症の1症例が体外循環からの離脱が不能と判断され, 右心系に右心補助心臓（RVAD）を, 左心系にIABPをつけて体外循環から離脱することができた. このうち1例は術後64日目に後腹膜出血で失ったが, 2例は退院し社会復帰することができた. 重症な両心不全に対しては両心補助が必要であるが, この3症例のごとく右心不全優勢型両心不全では右心系にRVADを, 左心系にIABPを用いるのが良いと思われた. 本論文では連合弁膜症の1例の経過を詳細に検討し, 他の症例と合わせて考察し, 本法の適応及び離脱に関する知見を述べた. 心臓悪液質を有する重症連合弁膜症や高齢先天性心疾患患者では, 術前から両心不全を呈している症例がある.これらの症例は術前より厳重な内科管理がなされているにもかかわらずその限界にきており外科治療が求められる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
補助循環, 右心補助人工心臓, 両心不全, 両心補助法, IABP |
