アブストラクト(37巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : CA19-9が高値であった縦隔未熟奇形腫の1例
Subtitle : 症例
Authors : 三浦一真*, 三木啓司, 杉本友則, 山川卓, 喜多青三, 原田邦彦**
Authors(kana) :
Organization : 国立療養所東徳島病院外科, *香川県立津田病院外科, **徳島大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 37
Number : 6
Page : 1262-1265
Year/Month : 1989 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 縦隔奇形腫群腫瘍の内, 未熟奇形腫はまれである. 最近, われわれは15歳女性に発生した縦隔原発の未熟奇形腫を経験した. 術前高値であった血清CA19-9は, 術後正常値になった. 腫瘍嚢胞部分の内容液のCA19-9も異常高値を示し, 免疫組織化学にて腫瘍構成成分の膵・気管及び腸上皮も抗CA19-9抗体に陽性であった. 興味ある所見と考えられ, 縦隔奇形腫群腫瘍とCA19-9の関連性を明確にするために今後更に症例を重ね検討する必要があると考えられた. 縦隔腫瘍の内, 未熟奇形腫はまれである. 今回われわれは, 15歳女性に発生した縦隔原発の未熟奇形腫を経験した. 術前, 血清AFP, HCG, CEAは正常値であったが, 血清CA19-9は高値であった. また, 腫瘍内容液のCA19-9も異常高値であり, 腫瘍組織も抗CA19-9抗体に陽性であった. 興味ある知見と考えられたので, 若干の文献的考察を加え報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 縦隔腫瘍, 未熟奇形腫, 腫瘍マーカー, CA19-9
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