| Title ： |
新生児期・乳児期早期の1型完全大血管転位に対する一期的解剖学的修復術成績 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
島崎靖久, 中田健, 加藤寛, 沢芳樹**, 櫻井温, 飯尾雅彦, 馬場雄造, 広瀬修*, 杉本久和*, 泉井隆広* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大阪府立母子保健総合医療センター心臓外科, *大阪府立母子保健総合医療センター小児循環器科, **大阪大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
37 |
| Number ： |
7 |
| Page ： |
1329-1333 |
| Year/Month ： |
1989 / 7 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
心室中隔欠損を合併しない完全大血管転位5例に対して大動脈肺動脈転換手術を一期的に行った. 手術時日齢は22～42（30日）であり, 手術時体重は3.0～3.5（3.2）kgであった. 来院時危険な状態であったので, 全例にBASを緊急に施行し3例にPGE1を用いて動脈管を開いた. 左室/右室圧比は0.75～1.00であった. 1例を移植冠動脈の屈曲によると考えられる心不全で失ったが, 他は生存した. 生存例の大動脈遮断時間は70～88分であり, crystalloid cardioplegiaの注入は原則として初めの1回に限り, 3例にそれを行った. 左室心筋細胞の電顕的検討では, 術前後の変化は心室中隔欠損単独例のそれらと変わりのないものであった. 以上から, PGE1を用いて動脈管を開くことによって新生児期, 乳児期早期の一期的本手術は比較的安全に行えるものと考えられた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大血管転位, 一期的動脈側スイッチ手術, 新生児, PGE1 |
