| Title ： |
大動脈縮窄症に対する左上肢への血流を温存したsubclavian flap aortoplasty法の経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
高橋俊樹, 松田暉, 川口章, 川田博昭, 中埜粛, 川島康生 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大阪大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
37 |
| Number ： |
7 |
| Page ： |
1365-1370 |
| Year/Month ： |
1989 / 7 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
大動脈縮窄症（CoA）の2例に対し, Meierらの提唱する左上肢への血流を温存したsubclavian flap aortoplasty（mSFA）を施行し, 良好な結果を得たので報告する. 症例は生後40日の女児（動脈管開存症合併）及び11カ月の男児（単心室合併）の2例で, 大動脈基部で切離した左鎖骨下動脈の近位端をflap状にし, これを縮窄部を越えて縦切開した大動脈に縫着し縮窄部の拡大を行った. 下行大動脈遮断時間は各々28分並びに20分であった. 2例共に術後1年において両上肢間並びに上下肢間の圧較差を認めていない. 本術式は左上肢虚血による合併症を危惧する必要がなく, 且つ従来のsubclavian flap法と同様に自己組織のみで縮窄解除ができる利点があり有用な術式と考えられた. Subclavian flap aortoplasty（SFA）法は手術手技が容易で, 且つ自己組織のみで血行再建できる利点を有するため, 近年, 新生児・乳児大動脈縮窄症（CoA）に対する手術方法の第一選択術式として用いられている1)～5). |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
subclavian flap法, 左鎖骨下動脈温存, 大動脈縮窄症 |
