アブストラクト(37巻7号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 僧帽弁閉鎖不全と肺癌の合併に対する同時手術を施行した1例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 堀田圭一, 湊直樹, 桜井淳一, 樗木等, 夏秋正文, 伊藤翼 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 佐賀医科大学胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 37 |
Number : | 7 |
Page : | 1392-1395 |
Year/Month : | 1989 / 7 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 高齢者に対する心臓外科治療の向上と共に各種臓器の悪性腫瘍との合併症例を多く経験するようになった. 今回, われわれは, 70歳女性で, 右中葉肺癌を合併した高度僧帽弁閉鎖不全症例に対して, 胸骨正中切開により同一視野から, 右中葉切除と, 僧帽弁置換術を同時に行った. 心疾患と肺癌の合併した場合, 肺癌の手術適応があれば心肺同時合併手術を考慮すべきであると考える. また, 左下葉を除き心肺同時手術に際して, 胸骨正中切開法によるアプローチが有用であると思われる. 高齢者に対する心臓外科治療の向上と共に各種臓器の悪性腫瘍との合併症例を多く経験するようになった. 弁膜疾患や虚血性心疾患を合併する患者で, 肺に対する手術が考慮される場合, 同時に両疾患に対して手術を行うか, あるいは二期的にそれぞれの疾患に対する手術を行うかが問題となる. 更にどちらの疾患を最初に手術を行うかも問題となり, これらの問題は手術のriskや手術操作上の問題と関係して非常に重要である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 心肺同時合併術, 胸骨正中切開, 僧帽弁置換術, 肺癌 |