アブストラクト(37巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 妊娠中に発生した左腱膜部横隔膜ヘルニアの1治験例
Subtitle : 症例
Authors : 藤田康雄, 広野達彦, 小池輝明, 大和靖, 大川彰, 江口昭治
Authors(kana) :
Organization : 新潟大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 37
Number : 7
Page : 1426-1429
Year/Month : 1989 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 27歳, 女性の妊娠に合併した左腱膜部横隔膜ヘルニアの1例を経験した. 妊娠23週より悪心, 上腹部痛が増強持続し, イレウス症状を呈した. 胸部X線写真より左横隔膜ヘルニアと診断され, 妊娠25週で経胸的にヘルニア整復及び左横隔膜腱膜部欠損部の閉鎖を行った. 左横隔膜弛緩症を合併し, 欠損部の性状から先天性と判断した. 腱膜部欠損による横隔膜ヘルニアの報告は本邦では第1例目であり, 諸外国でも2, 3の報告があるにすぎない. また妊娠に合併した横隔膜ヘルニアはまれではあるが保存療法による予後は不良であり, 積極的な外科治療が望まれる. 横隔膜ヘルニアは成人では比較的まれな疾患であり, 特に横隔膜腱膜部の欠損によるヘルニアは極めて稀で, 著者らの調べた限り本邦での報告はない. 著者らは妊娠25週に合併した左腱膜部横隔膜ヘルニアの1例を経験したので報告する. 症例 症例:27歳, 女性 主訴:悪心, 嘔吐, 上腹部痛
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 横隔膜ヘルニア, 妊娠, 先天性, 横隔膜腱膜部欠損
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