アブストラクト（37巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 胸腹部解離性大動脈瘤の切迫破裂例に対する胸腹部大動脈全置換術 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 数井暉久, 山田修, 伊藤敏行, 菊地誠哉, 小松作蔵 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 札幌医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 37 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1436-1440 |
| Year/Month ： | 1989 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 解離性大動脈瘤I型あるいはIIIb型で胸腹部大動脈解離腔の切迫破裂を呈した4症例に対し, 腹部主要分枝再建及び肋間, 腰動脈再建を伴う胸腹部大動脈全置換術を施行した. 補助手段として部分体外循環を用い, 術中臓器虚血の予防として腹腔動脈, 左右の腎動脈に選択的灌流を行なった. 脊髄虚血のモニターとしてSSEPあるいはSCEPを用い, 真性腔より起始している腹部主要分枝及び肋間, 脳動脈はonlay patch graft法により再建し, また解離腔より起始している腹部主要分枝は人工血管によるinterpositionか, あるいはonlay patchの側孔に直接端側吻合した. 全例救命し得たが, 1例に術後不全対麻痺を認めた. 術後1年9カ月より4年4カ月の遠隔追跡では全例生存している. これら胸腹部解離性大動脈瘤に対する胸腹部大動脈全置換の手術手技とその問題点について述べた. 解離性大動脈瘤IIIb型に対する手術手技としては内膜亀裂部切除, 末梢側解離腔閉鎖を伴う胸部下行大動脈置換術が一般的である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 胸腹部解離性大動脈瘤, 胸腹部大動脈全置換術, onlay patch grafting, 部分体外循環法 |
