| Title ： |
Stanford A型解離を合併したAnnuloaortic ectasiaに対するCabrol手術の経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
大平政人*, 高橋英雄, 川尻正雄, 田中信行, 岩喬** |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
横浜栄共済病院胸部心臓血管外科, *日本大学医学部第2外科, **金沢大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
37 |
| Number ： |
8 |
| Page ： |
1590-1596 |
| Year/Month ： |
1989 / 8 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
Annuloaortic ectasia（以下AAE）に対する治療はBentall手術の出現以来, 飛躍的に手術成績が向上した. しかし冠動脈口と人工血管との吻合部からの出血や術後仮性動脈瘤の報告など問題点も多い. これに対しcomposite graftと冠動脈口との間に小口径の人工血管を用いてinterposeするCabrol手術は冠動脈口との吻合が容易でこれら合併症が少ない利点を有している. 今回, われわれは67歳,女性で精査にてAAEにStanford A型大動脈解離を伴い, 急性の心タンポナーデの合併を疑われ緊急入院した症例にCabrol手術を用いて良好な結果を得たので報告する. 本例は解離が大動脈起始部より腕頭動脈, 更に右総頸動脈に及んでいたたため分離体外循環を予定し手術に臨んだ. 術直後の左右血圧差の消失によりCabrol手術にて充分目的が達し得たものと判定し, 手術を終了した. 術後大動脈造影で吻合部動脈瘤は見られず, 冠動脈の良好な開創が確認された. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Stanford A型解離, Annuloaortic ectasia, カラードップラー法, Cabrol手術 |
