アブストラクト（37巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 肥厚型閉塞性心筋症に対し僧帽弁置換術を施行した1症例の検討 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 加瀬川均, 中川康次, 増田政久, 古川斉, 椎原秀茂, 奥井勝二 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 千葉大学医学部1外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 37 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 2223-2228 |
| Year/Month ： | 1989 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 不完全型心内膜床欠損症（ECD）修復術後肥厚型閉塞性心筋症（HOCM）と診断し得た1例に対し僧帽弁置換術を施行し良好な結果を得た. 症例は47歳女性, ECD術後6年目に労作性呼吸困難の増強, 及び鬱血性心不全症状にて緊急入院, 心カテーテル検査にて僧帽弁逆流及び著しい左心室内圧較差を認め, HOCMと診断した. 手術は, 経中隔アプローチにて心拍動下に僧帽弁置換術（SJM27mm）を行い, 術後著明な左心室内圧較差の減少を認めた. HOCMに対する僧帽弁置換術は心筋切開切除術に比し, より日常的な手術手技によって確実に一定の効果が得られるので, 本症例のような重症例でかつ僧帽弁に形態異常の存在するような症例には選択すべき術式と考えられた. 肥厚型閉塞性心筋症（以下HOCM）における心室内圧較差と僧帽弁閉鎖不全（以下MR）を是正するために, どのような手術手技及びアプローチを用いるべきかは難しい問題であり, 議論の多いところである1)～3). |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 肥厚型閉塞性心筋症, 不完全虚心内膜床欠損症, 僧帽弁置換術, 心筋切開術 |
