アブストラクト（37巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 巨大な縦隔嚢状リンパ管腫の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 枝川正雄, 岩本勲, 柴田紘一郎*, 矢野裕士, 古賀保範* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 宮崎市郡医師会病院外科, *宮崎医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 37 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 2241-2244 |
| Year/Month ： | 1989 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 縦隔嚢状リンパ管腫は縦隔腫瘍のなかでも比較的まれな疾患であり, 多くは上縦隔, 前縦隔に発生する. 最近, 著者らは13歳男児の後縦隔に発生し, 嚢胞内に出血を来して発見された巨大な縦隔嚢状リンパ管腫の1例を経験した. 心膜性嚢胞, 気管支性嚢胞, 消化管性嚢胞, 胸腺嚢胞などとの鑑別が必要であったが, 術前には確定診断が得られなかった. 腫瘍は下肺静脈, 下大静脈, 食道, 心外膜に癒着していたが, 全摘が可能であった. 本症は浸潤性には発育しないが, 部分切除例で再発の報告があるので, できる限り全摘を心がけるべきである. 縦隔腫瘍の中で嚢状リンパ管腫はまれな疾患である. 最近, 著者らは腫瘍内に出血を来して発見された巨大な縦隔嚢状リンパ管腫を経験したので文献的考察を加え報告する. 症例 患者：13歳男性, 中学生 主訴：前胸部痛, 発熱 既往歴・家族歴：特になし. 現病歴：1988年6月26日早朝より前胸部に軽い疼痛を認めるも, テニスの練習に出かけた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 縦隔腫瘍, 縦隔嚢状リンパ管腫 |
