アブストラクト(37巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 術中心エコー法による体外循環の左室心筋容量に及ぼす影響の検討
Subtitle : 原著
Authors : 松若良介, 松田暉, 中埜粛, 大谷正勝, 大久保修和, 川島康生, 友国隆*, 田村謙二*, 渡辺文子**
Authors(kana) :
Organization : 大阪大学医学部第1外科, *大手前病院心臓外科, **大手前病院内科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 37
Number : 11
Page : 2245-2249
Year/Month : 1989 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 大動脈遮断を伴う体外循環(以下CPB)が左室心筋容量(以下LVMV)に及ぼす影響について, 術中心エコー法を用いて検討した. 開心術症例15例(先天性10例, 後天性5例)を対象とした. 体外循環開始直前と終了直後に直接右室心外膜からアプローチして断層心エコー下に左室Mモードエコーを記録した. 得られたエコー図から求めた拡張末期におけるdimension及びthickness値より, LVMV(ml)=(左室短軸内径+心室中隔厚+左室後壁厚)3-(左室短軸内径)3として算出した. 15例におけるLVMV index(ml/m2)はCPB前89±35(mean±SD)からCPB後103±43へと有意(p<0.01)の増加を示した. CPB後の増加率(%)は-3~+37%の範囲にあり, これはCPB時間及び大動脈遮断時間の両者と有意の正の直線相関を示した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 左室心筋容量, 体外循環, 術中心エコー
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