| Title ： |
開胸術患者に対する硬膜外モルヒネ注入の術後肺機能への影響の検討 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
糸井和美, カレッド・レシャード, 平田敏樹, 高橋豊*, 室恒太郎 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
市立島田市民病院呼吸器科, *京都大学胸部疾患研究所外科部門 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
37 |
| Number ： |
11 |
| Page ： |
2339-2344 |
| Year/Month ： |
1989 / 11 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
胸部外科において術後の疼痛は呼吸抑制の原因となり, 無気肺の発生や肺炎の合併と深くかかわる重大な合併症である. 今回われわれは開胸術後にモルヒネを使用した硬膜外注入を施行して, その肺機能への影響を中心に検討した. 対象は昭和62年6月より昭和63年10月までに開胸術を受けた53症例であり, このうち硬膜外モルヒネ注入施行群が37例, コントロール群が16例であった. 以上の症例において術後3日間の肺活量, 1秒量, 最大中間呼気流量を比較した. その結果, 硬膜外モルヒネ注入施行群において良好な肺機能を示した. これは, 術後早期の排痰活動において重大な意義を持つものと考えられた. 一方硬膜外モルヒネ注入の副作用では, 尿閉, 嘔気・嘔吐, 皮膚掻痒感などがみられたが, 血圧低下や呼吸抑制等の重大な副作用は認めなかった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
硬膜外注入, モルヒネ, 開胸術, 術後疼痛, 肺機能 |
