アブストラクト(37巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 嚢状動脈瘤を伴う右冠動脈-上大静脈瘻の1治験例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 多田良和, 森文樹, 近江三喜男, 宮本正樹, 藤村嘉彦, 江里健輔 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 山口大学医学部第1外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 37 |
Number : | 11 |
Page : | 2378-2381 |
Year/Month : | 1989 / 11 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 症例は42歳女性. 偶然に連続性心雑音を指摘され, 選択的冠動脈造影で, 7×5cmの動脈瘤を有する右冠動脈瘻と診断された. 昭和62年12月8日, 上記診断のもとに手術を行った. 瘻は径10mと著名に拡張蛇行し, 右心耳の背側と右房と左房にまたがるように存在している瘤を介して上大静脈右房接合部にドレナージされていた. 手術は完全体外循環下に瘻の選択的結紮切離を行った. 術後経過は良好で, 心雑音は完全に消失し, 心電図でも異常は認められなかった. 術後の心臓カテーテル検査で, 瘻の完全閉鎖が確認された. 採取した瘻の組織は, 内弾性板を有しており, 動脈の構造を呈していた. 本症は極めてまれで, 文献的考察を加えて報告する. 最近われわれは42歳女性で, 嚢状動脈瘤を呈し上大静脈にドレナージされる右冠動静脈瘻の1例を経験したので報告する. 症例 患者:42歳女性 主訴:心雑音 家族歴:特記すべきことはない |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 右冠動静脈瘻, 冠動脈瘤 |