アブストラクト（37巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 食道癌の術後に発生した気管狭窄の治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 大泉弘幸, 林賢, 渡辺英世, 渡辺寛, 成毛韶夫 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立がんセンター病院外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 37 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2407-2410 |
| Year/Month ： | 1989 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 胸部食道癌の手術後3カ月目に, 気管狭窄を発生した症例に対し, 狭窄部気管環状切除, 端々吻合を施行した. 食道癌手術後の気管支ファイバースコピー所見より, 気管の虚血が狭窄の原因と推定され, 気管血流の温存の重要性が再認識された. 縫合閉鎖が困難な気管膜様部の修復に, 有茎胸膜弁の縫着が有用であった. 非腫瘍性の気管狭窄は, 気管切開後, 外傷性, 結核などの炎症性に起こるのが主である. 最近著者らは, 胸部食道癌の手術後3カ月目より, 虚血によると考えられる気管狭窄を発生した症例の, 気管切除再建術を経験したので報告する. 症例 症例：54歳, 男 主訴：呼吸困難 既往歴：昭和63年5月9日, 胸部食道癌（Im）にて右開胸による食道亜全摘, 胸骨後食道胃吻合術, R2の縦隔リンパ節郭清が施行された. 頸部郭清は行われていない. 術後病理学的には, 高分化型扁平上皮癌でa1, n2, pl0, M0, StageIIIで相対治癒切除であった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 食道癌, 気管虚血, 気管狭窄, 気管再建, 有茎胸膜弁 |
