アブストラクト（37巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 局所再発を来した胸壁原発のbenign mesenchymomaの1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 小鹿猛郎, 今泉宗久, 新美隆男, 深津俊明*, 中島伸夫*, 阿部稔雄 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 名古屋大学医学部胸部外科, *名古屋大学医学部検査部病理室 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 37 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2411-2416 |
| Year/Month ： | 1989 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | Benign Mesenchymomaは, 文献上極めてまれな疾患であり, とりわけ胸壁原発は海外で報告例をみるのみである. 今回われわれは術後8年にして再発した胸壁原発の1例を経験したので報告する. 症例は, 64歳の男性で, 昭和53年に, 右胸壁背部第7肋骨の高さにできた5cm大のBenign Mesenchymomaで右胸壁部分切除, 第7肋骨合併切除が行われたが, 昭和61年10月, 同部の少し内側に再発を来し, 第7肋骨の残りを含めた胸壁部分切除が行われた. 腫瘍は4.5×4.0cm大で, 脂肪, 血管, 平滑筋から成り, 胸腔内に突出する形であったが, 周囲への浸潤はなかった. 術後1年2カ月, 再発なく健在である. 1948年, Stout1)は, mesenchymomaを組織学的に線維組織をのぞく2種以上の間葉系組織の混在する腫瘍と定義し, これに, 良性, 悪性の2種があることを報告した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 間葉腫, 良性, 胸壁, 再発 |
