| Title ： |
弁置換術を避け得たValsalva洞動脈瘤破裂(I VSD型)兼大動脈弁左冠尖穿孔の1手術例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
小川邦泰, 小池明, 矢野洋, 早瀬修平, 城所仁, 服部龍夫 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
名古屋第1赤十字病院胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
37 |
| Number ： |
11 |
| Page ： |
2422-2428 |
| Year/Month ： |
1989 / 11 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
感染性心内膜炎の既往のある19歳女性のValsalva洞動脈瘤破裂（I VSD）兼大動脈弁閉鎖不全（III度）に対し開心術を施行した. 術前の白血球数, CRPなどの炎症所見は陰性であった. 術中の検索にて大動脈弁右冠尖に軽度の下垂を認めると同時に, 左冠尖に6×6mmの円形穿孔を新たに発見した, いずれの弁にも著明な短縮やvegetationはなく, また穿孔部周縁の弁組織は表面平滑でやや肥厚硬化しており十分な支持力が期待されたので, 動脈瘤破裂部直接閉鎖と露出したValsalva洞を含め心室中隔欠損をパッチ閉鎖したのち, 左冠尖の穿孔部を自己心膜パッチにて閉鎖した. 右冠尖はそのまま放置した. 軽度のARは残存したが術後経過は良好であった. Valsalva洞動動脈瘤破裂に細菌性心内膜炎による大動脈弁閉鎖不全が合併した場合は大部分が弁置換術の適応となるが, 幸いにも弁置換術を回避できた症例を経験したので報告した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Valsalva洞動脈瘤破裂, 細菌性心内膜炎, 大動脈弁左冠尖穿孔, 大動脈弁形成術, 自己心膜パッチ |
