| Title ： |
再弁置換術における問題点 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
大平政人, 長谷川隆光, 北村信三, 陸川秀智, 進藤正二, 塩野元美, 折目由紀彦, 原田泰, 山田太郎, 瀬在幸安 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
日本大学医学部第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
37 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
2513-2519 |
| Year/Month ： |
1989 / 12 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
過去, 25年間に382例, 計469個の弁置換術を行った. このうち再手術, 再々手術は21例, 26個で再弁置換率は5.6%であった. 再手術の対象となった代用弁はStarr-Edwards（S-E）弁11, Carpentier-Edwards（C-E）弁6, SJM弁6が主であった. 再弁置換の部位別ではMVRが13例とAVR7例の約2倍と多かった. 初回手術までは平均6.8±4.4年であり, SJM弁が生体弁, S-E弁よりも早期に再手術となった. 再弁置換となった理由は生体弁ではすべてprimary tissue failureであった. 一方, S-E弁はcloth wearによるものがほとんどで, S-E弁は全体の8%の頻度にみられた. 血栓弁はSJM弁に特異的にみられ, その頻度は1.3%と低かった. また再弁置換時に使用した代用弁はSJM弁が全体の76%を占めた. 死亡率は24%（5例）であり, 術後合併症としてLOSが多く, IABPの使用も7例（35%）と多かった. 現時点で再弁置換におけるSJM弁の使用は最も信頼し得る人工弁の一つと思われる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
再弁置換術, primary tissue failure, perivalvular leakage, prosthetic valve endocarditis, 補助循環 |
