| Title ： |
WPW症候群を伴った完全大血管転位症III群の1手術治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
山内仁紫, 常本実, 島田宗洋, 池下正敏*, 浅野哲雄*, 庄司佑* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
国立小児病院心臓血管外科, *日本医科大学胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
37 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
2547-2552 |
| Year/Month ： |
1989 / 12 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
WPW症候群に合併する心奇形としては, Ebstein病, 心房中隔欠損症などが知られているが, 完全大血管転位症に合併することはまれで, 一期的手術の報告はわれわれの調べ得た範囲では見当らない. われわれは, WPW症候群を伴った完全大血管転位症III群に対しRastelli手術及び, 副伝導路切断術を一期的に行い, 根治し得たので報告する. 症例は9歳の男児. 生後1カ月でBalloon atrioseptomyを施行し, 2歳10カ月でBlalock-Taussig短絡術を行った. 3歳頃より胸痛を伴う頻拍発作が出現し, 薬物療法にもかかわらず発作を繰り返した. 手術は心表面マッピングを行い最早期興奮部位を確認後, 体外循環下にRastelli手術及び副伝導路切断術を施行した. 術後経過良好で, δ波及び頻拍発作は消失し電気生理学的検査でも, 副伝導路切断が確認された. WPW症候群を合併する先天性心疾患の手術では術後急性期に頻拍発作を避けるという意味からも, 頻拍に対する手術も一期的に行うことが必要であると考えた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
WPW症候群, 完全大血管転位症, 副伝導路切断術, Rastelli手術 |
