アブストラクト(38巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 小児僧帽弁位代用弁の検討-生体弁か機械弁か-
Subtitle : 原著
Authors : 下山嘉章, 鰐渕康彦, 井野隆史, 寺田康, 高木洋行, 古田昭一, 今村洋二*, 竹内成之*, 志水秀行*, 井上正*
Authors(kana) :
Organization : 三井記念病院循環器センター外科, *慶応義塾大学医学部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 1
Page : 101-105
Year/Month : 1990 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 1973年5月より1983年8月までに僧帽(左側房室)弁置換を行った20名の小児例(15歳以下)の遠隔成績を生体弁群と機械弁群に分けて1988年10月31日現在で検討した. 生体弁群(12名, 14個)では病院死亡1名, 遠隔期死亡2名, 石灰化弁全例を認めたのに対して, 機械弁群(14名, 17個)では病院死亡は無く, 遠隔期死亡3名, 血栓弁3例を認めた. 両群とも他の合併症は認めなかった. 累積生存率は10年で生体弁群53.3±23.5%, 機械弁群85.7±9.4%(有意差無し)であるのに対してEvent Free Rateは生体弁群8年で0%, 機械弁群10年で70.6±11.0%となり有意に機械弁が優れていた. 小児僧帽弁位代用弁には機械弁の使用が好ましいと思われた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 小児弁置換, 僧帽弁位代用弁, 生体弁, 機械弁
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