アブストラクト(38巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : グラフト狭窄の自然消失を認めた両側free IMAによる冠動脈バイパス再手術の1例
Subtitle : 症例
Authors : 天野篤, 外山雅章, 佐藤健志
Authors(kana) :
Organization : 亀田総合病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 2
Page : 341-345
Year/Month : 1990 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : グラフト閉塞により不安定狭心症に陥った68歳の男性に対して, 両側free IMAを用いて, 再手術を施行し, 術後早期グラフト造影でLADへのグラフトの狭窄を認めたが, 1年後の再造影で狭窄の自然消失とともにグラフト径の拡大所見を得た. in situ IMAは, 長期開存率が高いことから本邦でもCABGの標準的な手術法となりつつあるが, free IMAによる手術の報告はなく, 更にin situ IMAではグラフトの成長・口径の拡大の報告があるが, 今回, われわれが経験したようなfree IMAの術後経過は文献的にも認められず有意義な症例と考え報告した. 内胸動脈(以下IMA)を用いた, 冠動脈バイパス術(以下CABG)の普及に伴いfree IMAやsequential IMAなどの応用手技も報告されているが, 今回われわれは, 大伏在静脈を用いたCABG術後11カ月で, グラフト閉塞により不安定狭心症に陥った症例に対し, 両側のIMAをfree graftとして用いて, 再CABGを施行.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : free IMA, CABG再手術, 術後グラフト狭窄
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